活用事例

お客様の状況や課題に即した活用事例をご紹介いたします。

2023/06/01

万有鍛工株式会社

不具合は皆で共有して再発防止につなげよう!

業種
製造業
テーマ
不具合管理 働き方改革
課題
システムを導入したが、多機能すぎて活用しきれない 手書きの報告書の作成が面倒くさい
  • POINT1
    不具合データをクラウド上で管理。データ紛失がなくなり検索も容易に!
  • POINT2
    スマホ活用で、不具合報告・確認の作業負荷が軽減!
  • POINT3
    不具合の状況把握がリアルタイムでできるように!
  • POINT4
    シマッター導入で現場に会話が生まれる

今回お話をうかがった万有鍛工株式会社様(以下、万有鍛工)は、大阪府四条畷市の本社と兵庫県佐用郡の工場で、非鉄金属の熱間鍛造を中心に行っている企業です。「優れた展延性と切削性を持つ真鍮、軽さや強度・耐食性を持つアルミニウム、熱伝導性の高さや加工しやすい特徴を持つ銅を、それぞれ自社工場で加工し組立まで行っています。具体的には、ガスの給湯関係の部品や電力関係の部品、架線などに用いられる部品など、鉄道会社や建設会社、インフラ系企業のお客様が多いですね。」と代表取締役・石田知己氏は語ります。

案内された会議室の壁には、信頼される鍛工づくりを目指す万有鍛工「重要施策」が掲げられており、その最上位に”現場の声に耳を傾けること”が挙げられていました。「不具合に関しても”誰がやったか?”と責任追及をしても改善にはつながりません。過去ではなく未来に目を向け、出てしまった不具合は皆で共有して再発防止につなげよう!と前向きな雰囲気作りを大事にしています。」と石田社長は笑顔で語ります。
こういった雰囲気作りを目指すなか、どのように「シマッター」をご活用いただいているか。今回はその導入経緯とともにお話をうかがいました。

■ 目的(導入前の課題)

-----------Q:シマッター導入前は、どのように不具合管理をされていたのですか?

 

-----------A:「デジカメで写真を撮ったりPCで報告書を作成したりと、最低限の管理は行っていました。でも・・・ファイルがどこに格納されているか探せなかったり、あと、PCのバージョンアップに伴いデータが紛失したこともあります・・・。紙の報告書をファイリングして一応保管もしているのですが・・まぁ、誰も見ないですよね(笑)。過去データを見ることもないので、不具合がその時だけの一過性の問題として終わってしまう傾向にありました。そんなこともあって、過去の不具合データはきちんとDB化し、そして自社PCでなくクラウド上で管理したいなぁ、と思っていたんです。」(石田社長)

 

-----------Q:シマッター導入の一番の目的を教えてください。

 

-----------A:「前談の通り、データをクラウドで保管したいという目的がありました。これまでは、本社・佐用工場それぞれの管理職数名が、不具合箇所をデジカメで撮影しオフィスに持ち帰ってから報告書を作成していたのですが、オフィスに戻ってPCを立ち上げて、写真を取り込んで、エクセル開いてアウトルックを開いて印刷して・・・・時間がもったいないですよね(笑)。PCは起動するだけでも時間がかかりますし。今の時代は何をするにもスマートフォンを活用すべきかと思います。スマホを活用すれば作業負荷の軽減はもちろん、リアルタイムに状況把握もできます。」(石田社長)

 

現場にスマホを導入すれば、もちろんそれに伴う課題も生まれますが、それでもスマホ活用のメリットは大きいと判断し、現在は主任レベルのメンバーにスマホを支給しシマッターを活用しているといいます。





■ 導入(実施概要)

----------Q:シマッター導入の決め手を教えてください。

-----------A:「当初、知人から“こんなのがあるよ”と『シマッター』を教えてもらったんです。それを聞いて、直感的に“使えそうだな”と思っていました。その後、実際に『設計製造ソリューション展』という展示会でシマッターを触ってみて、第一印象はシンプル!!これなら現場メンバーも使いやすいかな、というのが決め手です。現場で使うシステムは極力シンプルで直観的に使えるものが助かります。データ分析とか、そういったことがやりたければデータをダウンロードして後からいかようにもできますしね。」(石田社長)

万有鍛工の現場メンバーは、本社工場に約20名、佐用工場に約30名、計約50名。
鍛造機というのは機械のタイプが様々で、機械の操作それ自体が人海戦術ということもあり、石田社長は、複雑な機能をもったシステムを導入することで現場メンバーに余計な作業を増やすような事だけは避けたかったと言います。

■ 効果

-----------Q:実際にシマッターを導入してみた感想を教えてください。

-----------A:「シマッターに不具合が登録されるとスマホに通知が来ます。それによりリアルタイムに状況を把握できますし、その事を通じて“これってどんな状況?”といった、現場での会話が増えましたね(笑) あと、蓄積された不具合データを見ていると、不具合発生に傾向があるなと改めて感じます。鍛造マシーンが変わるタイミング、担当者が変わるタイミング、といった何かしら条件がかわるタイミングで同じようなことを繰り返しているなと気づきました。そんな感じで今はまだデータを蓄積して、蓄積された過去データを見ながら”またか!同じようなことが起きてるね”と認識するところまでですが、今後はさらに1歩進み、蓄積されたデータを有効活用することで”再発防止”へとつなげていきたいですね。」(石田社長)


-----------Q:最後に、今後の抱負を教えてください。

-----------A:「不具合が発生すると、結局責任追及みたいな話になってしまうのが嫌なんです。僕は、責任追及しても不具合は改善されないと思っています。不具合が出るのは色々な理由があって、作業環境とか仕事の割り振りとか人の問題もあるけれど、教育状況とか設備とか様々な理由があります。一概に、ひとりの作業員の人的なミスだから責任が・・・と言ってしまうと萎縮してしまって同じエラーが出てしまう。そういう懲罰ではなく、むしろ社内で出た方がマシだと思って、みんなで協力して解決していけるような前向きな雰囲気作りができれば良いなと思っています。」(石田社長)


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